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 別の事件の逮捕者が真犯人だと自白したため、刑期を既に終えていた富山県の柳原浩さんが裁判のやり直し(再審)を求めた富山冤罪(えんざい)事件で、富山地裁高岡支部は柳原さんの訴えを認め、無罪とする判決を言い渡した。判決理由で真犯人を別の男性とほぼ断定し、柳原さんが「犯人でないことは明らか。検察官の起訴事実は犯罪の証明がない」と述べた。

 罪のない人の処罰はあってはならない。警察、検察だけでなく弁護側、裁判所側も自白偏重の誤りを犯した捜査、裁判の在り方を深く反省し、捜査、裁判の検証を徹底して、その教訓を今後に生かしていかなければならない。

 柳原さんは二〇〇二年一月、富山県氷見市の民家に侵入、女性に乱暴するなどしたとして強姦(ごうかん)罪などで富山地検高岡支部から起訴された。富山県警氷見署の取り調べで自白。検察庁で犯行を否認したものの、その後、再び自白。公判でも犯行を認めた。

 〇二年十一月の富山地裁高岡支部判決は懲役三年の実刑。柳原さんは控訴せず、〇五年一月まで服役し、七月に刑期が終了した。

 しかし翌年八月、鳥取県警に強制わいせつ事件の容疑者として逮捕された男性が富山事件の犯行を自白。裏付け捜査の結果、真犯人である可能性が極めて高くなった。

 今回の判決は、男性が関係個所に警察官を案内しているほか、鳥取の現場に残された運動靴の足跡が富山事件の足跡と一致する可能性があることなどを指摘し、男性の自白を信用できるとした。

 この事件の捜査と裁判には三つの重大な問題点が見て取れる。第一は自白の偏重だ。柳原さんが否認したにもかかわらず警察はしつこく自白を迫った。検察官も不自然さを見逃し、裁判でもそれが通ってしまった。自白に頼る捜査、裁判の欠陥が露呈された。

 第二は物的証拠の軽視だ。柳原さんの足は二四・五センチで、二八センチある現場の足跡より小さい。また被害者が供述した凶器のサバイバルナイフが見つからなかったのに、自宅から見つかった果物ナイフを安易に凶器と判断した。

 犯行時間帯に柳原さんは実兄宅へ電話しており、アリバイが成立するのも見逃した。

 第三は思い込み捜査だ。被害者が柳原さんの写真を犯人として選んだことに捜査が引きずられた。冷静な証拠の評価を徹底しなければならない。

 最高検は今年八月、富山事件の問題点を検証した報告書を公表。「客観証拠の脆弱(ぜいじゃく)性」を認め、「自白の信用性については慎重に検討する必要があった」と述べた。検察内部で現場チェックの態勢をつくるべきだ。

 弁護側にも責任がある。柳原さんと意思の疎通が十分にできていたのだろうか。冤罪を防げなかった責任は弁護人にとっても重い。

 裁判官の責任も見過ごせない。自白事件の場合、真相を見抜くのが難しいのは事実だが、この事件では裁判官の拘置質問で柳原さんが否認するなど不審を抱かせる経緯があった。小さな疑問にもこだわる姿勢を貫いてほしい。

 富山事件は物証をおろそかにしたのが致命的だった。自白重視の捜査、裁判から決別しなければ冤罪はなくならない。

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